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入院して四日にもなればいくつかあるルールや習慣じみたものに気付く。
患者の入浴は一日ごとに男女で交替する、冷蔵庫がありそこは患者専用で名前を書いてデザートなんかを冷やしている、毎日ではないが朝各ベッドに備え付けられたゴミ箱を回収する。
広いと思っていた病棟も歩き回っていれば戻ってくる道のりを頼りなく思うほど広くはなく、それは失望にも似た感覚だった。
自分はそれを何度も経験したことを覚えている。
初めて聴くバンドのCDや、新しい携帯電話、新しいデジタル一眼カメラ、初めて行く駅、
それらがそれぞれ属する世界に手を突っ込んだら真っ暗で底につかない心細さで胸が詰まって、途方もなく焦燥し不安になる。
しかしそれが慣れてしまえば案外狭い場所だということに気付いて、次第に高温でも低温でもなくなってしまい失望する。
そういうことを何度も繰り返した。倦むということが怖い。
初めに覚えた不安と焦燥と混じりけのない期待がないまぜになった感覚に憧れを抱くようになる。








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