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街のシステムが落ちた深夜自転車のペダルは軽く、陽だまりに透ける君の髪に触れると思っていた。
どうして陽だまりの気配に自分だけが気付くことができるのか、どうしてすれ違っても君を見つけられるのか、どうして君の足音だけが他とは違うのか、幼い我々は知らなかった。
眠りの最中でも自分は君の足音で目を覚ますことができる。
美しい朝の陽だまりに足を踏み入れることに自分は怯えていた。陰りの端で立ち止まる。どうしてこういう瞬間に、あれにいまださよならを言えずにいることを思い出すのか。
美しい朝、花の匂い、鳥の羽ばたき、万象はあれに見せたかった世界だったからなのだろうか。
あれをあの街から奪って誰一人知らない街で一緒に暮らせばよかった。そんな詮無きことを全て損なった日から際限なく考える。
君の部屋と胸に流れていた音楽がまた胸の奥を揺さぶっても、自分の空の器に赤い血が熱く流れることはない。
どれほど痛く、寒かったのか、亡友がいまどこにいるかも、自分は知ることはできない。
肉は魚に食われ、骨は海底に眠るのだろうか。
対岸で帰りを待ち続けているのは私の方だったのだろうか。
あれがいなくなってから自分は霞と変わらぬ亡霊のままでいる。








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