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灯台はない。駅も見えない。緑色の電車もない。男の顔も見えない。海もない。
しかし、ここは江ノ島である。
そのことを自分も男も知っていた。夜明け前、男の車で江の島に向かっている事実がそこに横たわっている。
人の姿は見えない。すれ違う車もない。窓の外は、一面に血を溢したように空が赤い。
赤銅色の空を眺め続けているせいか、自分は、長く続いた壮大な物語が終わったあとのような気分でいた。
それは長く続いた戦争や、数篇からなる分厚い小説や、まれに見る途方もなく長い夢や、世界や、大きな出来事が結実したときの気分だった。
男は車を停め、我々は外へ出た。自分も男も口を閉ざしたままでいる。男も世界の終わりの静けさの中に立っていた。
何も収束することなく、目が覚めた。
あの頃の日々が夢だったのか、まだ夢を見ているのか、自分にはわからない。

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しかし、ここは江ノ島である。
そのことを自分も男も知っていた。夜明け前、男の車で江の島に向かっている事実がそこに横たわっている。
人の姿は見えない。すれ違う車もない。窓の外は、一面に血を溢したように空が赤い。
赤銅色の空を眺め続けているせいか、自分は、長く続いた壮大な物語が終わったあとのような気分でいた。
それは長く続いた戦争や、数篇からなる分厚い小説や、まれに見る途方もなく長い夢や、世界や、大きな出来事が結実したときの気分だった。
男は車を停め、我々は外へ出た。自分も男も口を閉ざしたままでいる。男も世界の終わりの静けさの中に立っていた。
何も収束することなく、目が覚めた。
あの頃の日々が夢だったのか、まだ夢を見ているのか、自分にはわからない。

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