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潮風で髪がべたついていた。
午前四時、まだ日は上らない。サンダルを履き換え、一年振りに着た水着では朝の海は肌寒く身を縮めてガラムを吸いながら濃霧の海を眺めている。
貝殻を集めて歩く。シーグラスを見つけてまた拾う。貝殻の浜は素足で歩くと痛い。そんなことで心が寛かになる。
打ち上げられた貝殻の群れ、波の音、鮫の死骸、水の冷たさ、潮の味のするキス、潮風、ガラムの煙、その匂い。
霧が濃く曇りの日の海は世界の終わりの果てに似て、霧の向こうで波に乗る彼の姿はどこかに行ってしまいそうでひどく胸騒ぎがした。
一瞬で過ぎ去るであろうこの夏。遠くない未来、いつか振り返るときに鮮やかに思い出せるように願ってこうして記していく。

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