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街の灯を見て歩いた。
赤西仁は亡友のことを歌っていると思っていた。
煙草に火を点ける色男の横顔や、あるいは自分の額にかかる柔らかい息だとか、そういうことを思い出す。
それで、それの何が不足なんだ、逐一叱責されている気分になる。
こんなことに苦悩しなければならない自分が嫌になる。
この部屋は現像された薄い写真で、針で無数に穴を空けたから後ろから照らされた目の覚める青い照明が鮮やかに光っていた。
自分は不義をしている。
ここからこの世の鬼に連れ出され断罪されたらどれだけ楽になるだろうと考える。円錐の刃物が違えずまっすぐここまで落ちてきて心臓を一突きにされるとか、そういう方法で一日一回自分を殺してみると五臓六腑が溶け出してしまって肋骨に留まっていられなくなりこのマンションの床も溶かしていく、それを想像すると寛かな気分になる。
誰にも知られずに台無しになっても許されない事実がまだこの手の中にあるならそれでいいのだ。そのことに安心する。

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