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絵に描いたような田舎の道を歩き、大きな橋を渡り、我々が通う学校を通り過ぎ、ようやく街らしい街になる。
しかし、開いている店だとコンビニを含めて何一つないのだ。再三言うが、この場所にあるのは街の灯と星だけ。
帰り道、流れ星を見た。
この場所は、日本一星が綺麗に見える、ただそれだけの町だった。
柄にもなく浮かれた様子の彼をまるで宝物のように思った。
彼は、何か祈っただろうか。
彼は寡黙で自分はそれを汲み取りきれないことが普段からしばしばあった。
しかし、確かに自分と彼の間に発生していたその心で、何かを切に祈ったのだろうか。
自分は今思えば、この宝石の日々が永遠に続きますように。そう願えばよかったかもしれないが、嘘のように美しい彼の姿から目を離すことができなかった。
そしてその瞬きをこの胸に深く刻み込んだ。いつでも自分が見たものを忘れないように。
あのときの流星は、あのときの幼い我々の両手で掴むことができただろうか。
あの星が悪魔の目のように光り、我々を射抜く閃光となったとしても。
今もこの手に何か残ったのだろうか。








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